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2007年01月29日
赤味や水っぽい斑点状のアトピー
【症例14】 21歳・女性・愛知県豊田市
◎既往歴
乳幼児より、虫に刺されると化膿しやすく、発熱も招いた事が多かったようです。
幼稚園の頃から顔面に紅斑、結がが発生。
当院入院1年前(20歳)より、就職してから、顔の皮疹が悪化し、かつ全身にかゆみの強い乾燥した皮疹が出始めました。
◎来院時所見
浮種状の紅斑と、強い炎症(潰瘍)の跡を示すケロイド瘢痕状の変化が顔面全体にみられ、顔面以外には、乾燥した紅斑と瀰漫性に認められました。
◎治療経過
SOD様作用食品とルイボスTXを内服させ、低濃度ステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はアズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗りました。
顔面のケロイド瘢痕状の変化を除き、徐々に顔面の赤味や浮腫状の紅斑、それに顔面以外の乾燥性紅斑は軽減し退院したのです。
2007年01月19日
赤味、糜爛、湿潤面も消えた
【症例13】 3歳・男性・山口県下関市
◎既往歴
満1歳より顔の頬、耳の辺りからかゆみのある皮疹が発生。ステロイドの外用等で治療を行っていましたが次第にステロイドに抵抗し(効果がなくなり)皮疹も悪化、全身に拡大してきました。
当院来院6ヶ月前よりステロイドを中止し、温泉療法等も行ったもののますます悪化し、当院に来院しました。
◎来院時所見
顔、四肢、全身に糜爛面のある、非常に急性炎症症状の激しい漿流制丘疹(seropapel−点状に小さく盛り上がった皮疹を丘疹といい、その丘疹が水っぽい状態)が融合し合ったり、赤味の強い紅斑が盛り上がり、激症の皮膚炎を呈していました。
◎治療経過
抗生物質を短期間(5日間)併用させて、SOD様作用食品とルイボスTXを内服させて、低濃度ステロイド、SOD作用エキス含有軟膏にアズノールを重ねて塗りました。
4日後、顔以外の急性症状が消褪(消えてなくなる)したところで、顔以外はズノールの重層をグリテールパスターの重層に変え、7日後には、赤味も、糜爛、湿潤面も完全に消えてなくなり、12日目に軽快、退院したのです。
2007年01月11日
かゆいかゆいアトピーが消えた
【症例12】 12歳・男性・愛知県江南市
◎既往歴
乳児期より、顔、耳にかゆみのある乾燥した皮疹が発生。
2〜3歳頃より全身に皮疹が拡大し、小学校へ行き出して、ますます悪化し、全身のかゆみの激しい、乾燥肥厚した皮疹がステロイド外用等にも抵抗していました。
当院入院1ヶ月前、販売業者にすすめられ,他の薬を外用したところ、顔面を中心にさらに悪化し、土佐清水病院に入院しました。
◎来院時所見
顔面、首が糜爛、湿潤し、潰瘍形成もみられ、その他全身に肥厚した紅斑が彌慢性に存在し、一部糜爛面が認められました。
◎治療経過
抗生物質を短期間(5日間)併用させて、SOD様作用食品とルイボスTXを内服させ、低濃度ステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はアズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗りました。
4〜5日で顔、首以外の肥厚した紅斑と一部の糜爛面は軽快しましたが、顔、首の病巣の改善に日時を要し、10日目頃より、湿潤面が乾燥し、約2週間で潰瘍が修復し、16日で軽快退院しました。
2007年01月01日
顔全体の化膿したアトピーが治癒
【症例11】 12歳・男性・広島県神辺町
◎既往歴
満1歳頃より、全身にかゆみの強い乾燥した皮疹があり、ステロイド外用を行っていましたが、好転せず、湿潤を伴った病巣と強いかゆみが続いていました。
ステロイドは当院入院2ヶ月前まで続けていましたが、ステロイド外用を中止。急激に悪化し始め、そこへ他の薬を使用し、顔全体が糜爛湿潤し、ひどい状態となり、当院へ入院しました。
◎来院時所見
ほぼ顔面全域と一部首に非常に糜爛、湿潤した病巣と、その他躯幹(胴体)を始め全身に乾燥、やや肥厚した紅斑がみられました。
◎治療経過
抗生物質を短期間(5日間)併用させ、SOD様作用食品、ルイボスTXを内服させ、低濃度ステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗りました。
顔以外の紅斑は4〜5日でほぼ軽快し、顔は徐々に糜爛面が乾燥。
10日目にはほぼ湿潤面がみられなくなり、次第に正常な皮膚に回復し、18日目に治癒、退院しました。