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アトピーがぐんぐん良くなる本

アトピーの権威、丹羽靭負先生の著書から、科学的にアトピーに対処するための情報を一部ご紹介します。

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炎症状態のアトピーが軽快

【症例15】 22歳・女性・神奈川県横浜市

◎既往歴

生後数ヶ月で顔面、耳などに乾燥性の皮疹。次第に両肘、両膝屈側部に乾燥した皮疹が発生したが、高校まではあまり症状が悪化せず、季節の変わり目に悪化しかけるとステロイドの外用で症状が抑えられていました。
高校2年生で、横浜から神戸に転居した頃から、症状が急激に悪化しステロイド外用量が増えたにもかかわらず、皮疹は軽減せず、ステロイドを外用したりして、次第に顔面の皮疹が悪化の一途をたどり、当院に入院しました。

◎来院時所見

atopy_49.gif急性炎症症状の強い赤味の強い紅斑と著しい浸出液と、結が、糜爛がみられ、顔面以外には躯幹(胴体)、四肢などに乾燥した紅斑が認められました。

◎治療経過

抗生物質を短期間(5日間)併用させ、SOD様作用食品とルイボスTXを内服させ、低濃度ステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はアズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗りました。
躯幹、四肢の皮疹は2、3日で軽減し、顔面の結が、糜爛面も徐々に快方に向かいました。
顔面の紅斑は治療に抵抗し、軟膏重層療法(軟膏を重ねて塗ること)のうち、低濃度ステロイドを高濃度ステロイドに変更し、入院14日目にはほぼ治癒し、退院しました。

この患者さんは写真でおわかりのように、露出部に異常なほど高度な皮疹がみられ、退院後、SOD様作用物質抽出エキスと高濃度のステロイド混合軟膏を続けて塗布していましたが、4、5ヵ月して再燃し、私の外用療法もため、悪化の一途をたどりました。
この患者は症例6、22、23の当院に就職した患者のように空気のきれいな所に転地できず、今回集めました超重傷症例23例中、この患者だけは退院後再燃悪化した唯一の患者となっています。
その後、当院に就職したこの患者は、空気のきれいな環境に加えて厳重な食事の指示を守ったため、徐々に皮疹が軽減し、現在小康状態が保たれています。

2007年02月07日 02:27