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全身ボロボロのアトピーが消えた
【症例20】 15歳・男性・三重県松阪市
◎既往歴
満1歳ころから両手首にかゆみのある乾燥した皮疹が発生。
かくことで次第に悪化し、満2歳半で某大学病院に入院。以後高濃度ステロイドを継続使用し、小学校〜高校時代には高濃度ステロイドに抵抗し、皮疹は全身に及び、入・退院を繰り返しました。
一時は激しいかゆみのため、大学病院でステロイドの内服剤も投与されていたほどです。
さらに中学1年生の時は白内障も合併しました。
◎来院時所見
顔面は紅斑、丘疹に結が、糜爛湿潤面を伴い、2次感染もみられ、躯幹(胴体)は落屑を伴う紅斑が瀰漫性に認められ、四肢、足首は苔癬化の激しい皮疹と硬結の非常に深い結節性痒疹が多数みられました。
◎治療経過
抗生物質を短期間(5日間)併用させ、SOD様作用食品、ルイボスを内服させ、市販の2分の1〜3分の1のやや濃度の濃いステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗る。
4、5日目に顔、四肢以外の皮疹はほぼ消えてなくなり、ほぼ1週間で顔面の結が、瀰漫湿潤が消失。
四肢、足首の苔癬化した皮疹と深い結節性痒疹は徐々に軽減してきたが、かなり治療に抵抗し、約2週間後、苔癬化した紅斑はほぼ消失しましたが、結節性痒疹は軽減したものの持続し、入院3週間後に足首に若干のかゆみを残したまま退院しました。
退院後も(四肢)足首に入院中の軟膏重層療法を継続し、最燃、悪化を防いでいます。
2007年04月01日 05:00