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アトピーが改善し私の病院に就職
【症例22】 22歳・男性・名古屋市
◎既往歴
生後2ヶ月より乾燥した皮疹が顔面、耳、両肘、両膝屈側部より発生。
学童期までにぜん息も合併し、皮疹は徐々に悪化してきましたが、ステロイドを含む外用で一進一退を続けていました。
小学校時代までは陰部、臀部の皮疹が悪化し、中学時代にはステロイドの外用が効果を発揮し経過良好でした。
高校3年の時、急激に全身に皮疹が悪化し、大学病院に1ヶ月入院、高濃度ステロイドの治療を受けました。
その悪化した状態で皮疹が一進一退し、大学3年でステロイドを中止し、皮疹は一層悪化しました。
翌年当院に入院したのです。
◎来院時所見
写真のように顔面には赤味の強い紅斑と亀裂のある糜爛面もみられ、躯幹(胴体)は乾燥肥厚した紅斑が瀰漫性に存在し、四肢、足首に非常に厚い乾燥苔癬化した皮疹が認められました。
◎治療経過
SOD様作用食品とルイボスTXを内服させ、やや濃度の濃いステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗りました。
写真のように顔面、躯幹の皮疹は3、4日でほぼ消えてなくなり、四肢の肥厚苔癬化した皮疹も10日目にほぼ改善され退院しました。
退院後低濃度ステロイドとSOD作用物質含有軟膏を持続使用していましたが、1ヶ月後徐々に再燃し、特に顔面露出部の皮疹が悪化、3ヶ月後再入院しました。
本患者は、入院好転、退院再燃を繰り返すため、転地の目的で土佐清水病院に就職し、6ヶ月後にはほぼ軟膏治療の必要がなくなりました。
2007年04月24日 13:34