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フケ化してコチコチになった肌

【症例23】 19歳・男性・岡山市

◎既往歴

生後4ヶ月より乾燥したかゆみのある皮疹が顔、耳、躯幹(胴体)、両肘、両膝屈側部より発生。
皮疹は次第に悪化し、ステロイド外用を行っていました。
小学時代を終わるまでは一進一退の状態でしたが、中学に入ると悪化し、発赤のひどい皮疹が全身に及び、大学病院に入院。
中学3年の時に右目の網膜剥離と白内障を合併。
高校2年の時当院に入院し、軟膏療法を行い軽快し退院しました。
その年に網膜剥離の手術を行う。手術4ヶ月後にアトピー性皮膚炎が再燃し、以後当院に3回入院し改善、退院後悪化を反復し、土佐清水病院に就職しました。

◎来院時所見

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写真のように顔面は赤味の強い瀰漫性の紅斑の上に、結が、糜爛湿潤面がみられ、特に、耳を中心に激しい炎症症状がみられ、長期間ステロイド外用のため血管の拡張もみられました。
首、躯幹(胴体)も落屑を伴う肥厚した瀰漫性の紅斑がみられ、特に四肢全域は写真のように非常に厚い美慢性の苔癬化と非常に深い硬結の強い結節性痒疹が密集して存在していました。

◎治療経過

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SOD様作用食品とルイボスTXを内服させ、市販の2分の1〜3分の1のやや濃度の高いステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はアズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ね塗り。
入院後約1週間で、写真のように顔面、耳の糜爛面を含む皮疹はほぼ消失し、躯幹の皮疹も2週間目にほぼ改善されました。
四肢の厚い苔癬化と結節性痒疹は治療に抵抗しましたが、写真のように2週間目に軽減し始め、4週間で一部のかゆみを残して退院しました。

2007年05月06日 00:42