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アトピーがぐんぐん良くなる本

アトピーの権威、丹羽靭負先生の著書から、科学的にアトピーに対処するための情報を一部ご紹介します。

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児童に現れた成人型アトピー性疾患

成人で重症化したアトピー性皮膚炎がここ数年激増してきたことは前述の通りですが、この1,2年特にその傾向が強くなり、皮疹の形態の中でももっとも治療が難しい結節性痒疹型の皮膚(ブヨに刺された跡にできる疣のように固い根の深い皮疹)の成人患者が増えてきました。
このような重症化傾向は3年程前までは子供さんにはほとんど見られませんでしたし、また、前項で述べました最近のアトピー性皮膚炎のメジャー・マイナイーの変化も子供さんにはあまり見られませんでした。
ところが驚きべきことに、ここ1、2年前からは幼児から学童にかけての年齢層に,成人にみられる肥厚苔癬化した皮疹や結節性痒疹型の患者さんが出現してきました。
これは奇しくも、“悲惨な皮膚”のために企業を解雇される患者さんが出始めてたのとほぼ時期を同じくしています。
まったく恐ろしいことです。
この現実は、医師にかかる患者の罹患率が増加したという説明では済まされるはずがありません。
科学的な原因分析と抜本的な対策が焦眉の急として求められているのです。

<附記>
昭和40年代、アトピー性皮膚炎の原因の研究を熱心にやっていた京大・皮膚科の太藤、上原グループ(当時、太藤先生は京大教授、上原先生は現滋賀医大教授)は、アトピー性皮膚炎はアレルギー(特に食事アレルギー)ではないという学説を唱え、頭皮のフケによる単なる皮膚炎(dermatitis)だという実験結果を内外で発表しておられました。
特に上原教授は、今でもアトピー性皮膚炎は、食事アレルギーではないという節を曲げず、その理由として、すでに述べた“アトピーの食事アレルギーは成人に非常に少なく、乳幼児では、年齢と共に消失する”という点を強調し、“本当にアレルギーなら年齢と共に消失することはない”と主張しておられます。

2007年05月31日 16:46