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アトピーがぐんぐん良くなる本

アトピーの権威、丹羽靭負先生の著書から、科学的にアトピーに対処するための情報を一部ご紹介します。

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アトピーにみられる白内障、網膜剥離の合併も過酸化脂質が原因だった

重症アトピー性皮膚炎の患者さんで白内障、さらには網膜剥離という眼病変を合併しているケースをよく見かけます。
私のここ4年間の統計でも、アトピー性皮膚炎を反復、重症化して私の病院に入院された1000人あまりの患者さんのうち、約10−30%に白内障の合併がみられ、約3%に網膜剥離の合併があります。

この白内障の原因について考えると、図2のように、紫外線が眼のレンズにあたり、前述のような理由で活性酸素が発生し、眼球内の奥の網膜という所で、網膜は非常に脂(不飽和脂肪酸)の多い場所であるため、ここで過酸化脂質が生産され、その過酸化脂質が前方に送られ眼のレンズの内側に付着して(過酸化脂質は白濁した脂ですので)眼が見えにくくなる病気なのです。
一方、初めに、眼底の網膜で作られた過酸化脂質がそのままその場所で大量に作られていきますと網膜を傷つけ、剥がして網膜剥離が発生し視力障害がもたらされるのです。

ですから、白内障、網膜剥離が、重症アトピー性皮膚炎に合併して当然ですし、また逆に、この過酸化脂質によって起こる両目病変が重症のアトピー性皮膚炎にみられるという事実は、アトピー性皮膚炎の過酸化脂質原因説を裏付けることにもなります。

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2007年07月31日 16:40